LEAVES' EYES
Lovelorn(2004)
Liv Kristine(Vo./ex.Theatre Of Tragedy)Atrocityのメンバーによるゴシック・メタル。これが1stフルアルバムになります。当然Napalm Recordsからのリリース。

ここにはTheatre Of Tragedyほど暗く沈みこんだメロディはありませんが、物悲しい雰囲気は充分にあります。やはりLivの繊細で儚げな歌唱によるところもあるのでしょう。
バンド自体はAtrocityそのものということで、普遍的な魅力を備えた堂々たる欧州ゴシック・メタル・サウンドに仕上がっており、重厚なギター・サウンドと美しいキーボード・サウンドが実に心地よいです。
Alex Krull(Vo./Atrocity/ずばりLivのダンナである)所有のMastersound Studioでレコーディングされており、音質は言う事なし。

どの曲も粒揃いの出来で、ひたすらLivのエンジェリック・ヴォイス歌唱が堪能できます。
#3:「Ocean's Way,#5:「The Dream」などではAlexのデス・ヴォイスが聴けます。いわゆる夫婦デュエットというやつです。羨ましい…(ウソ)
#8:「Temptation」もデス・ヴォイスが炸裂。この曲は少し趣が異なり暗黒耽美的な雰囲気が楽しめます。ツーバスがドコドコなっておりパワフルです。シングル曲#9:「Into Your Light」も好きな曲。なんとなくElisっぽい感じです。
Alexは(Vo.)としてクレジットされているものの、デス・ヴォイスの貢献度は割と低く、どちらかというとプロデューサー的な存在としての方が大きいのではないでしょうか。
ちなみに本作ではLivの実の姉妹である
Carmen Elise Espanaes(Vo./Midnattsol)もバッキング・ヴォーカルとして参加しており姉妹デュエットも聴く事もできます。
それにしても、LivとAlexの息子は日常的にこういった音楽を聴いて育っていくのでしょうか。実に良い環境です。これは羨ましい。

Theatre Of Tragedyのファンはもちろん、全女声ゴシックファン必携の名盤です。
音質:A
総合:8↑
Vinland Saga(2005)
2004年の1stフルレンスに続き早くも発表された2ndフル。
ドラマーが
Moritz Neuner(Ds./Atrocity,Siegfried,Sternenstaub,Korovakill,Darkwell,
ex.Enid,ex.Abigor,ex.Dornenreich, ex.Even Fall,ex.Graveworm
)にチェンジしています。

#2:「Farewell Proud Men」からシンフォニックかつダイナミックな名曲。実に壮大で堂々たるイントロに導かれるLiv Kristineの美しすぎるエンジェリック・ヴォイスに早くも失禁。
#3:「Elegy」はシングル曲。イントロの切ないピアノの音色が良いです。Livの優しすぎるエンジェリック・ヴォイスに再び悶絶。儚げな天女ヴォイスによって歌われるメロディは非常に優美で溜息が漏れます。彼らの代表曲となりえる強力な1曲。この1曲だけで私は満足です。
アコースティック・ギターの素朴な音色が印象的な
#5:「Leaves' Eyes」#10:「Mourning Tree」もお気に入りの名曲。
メタル・サウンド無しで穏やかに歌い上げられる
#8:「Amhran (Song of the Winds)」のような曲もやはり素晴らしい。こういった曲がもたらす癒しの度合いはSarah Brightmanに匹敵するレベルです。

いずれの曲も素晴らしい完成度を誇っており、前作以上にLivの穢れの無い歌声が最大限に生かされているように思います。彼女の歌唱と共に、その一つずつのメロディも素晴らしく聴く者全ての心を捉えるはずです。

Alex Krullのデス・ヴォイスも数曲で炸裂しており、分厚いバンド・サウンドと共に楽曲に堂々たる力強さを与えていると思います。キーボードによる荘厳なアプローチも実に素晴らしく、単にゴシカルなだけでなく適度にモダンなアレンジをも用いており、非常に洗練されたサウンドに仕上がっています。

捨て曲など一切無く、ゴシック・メタルとして理想的かつ最高な出来栄え。
"(ゴシック)メタル"という狭いフィールドのみで語られるのはあまりにも惜しすぎる作品。
全音楽ファン必聴。
音質:A
総合:9↑